ゲージュツ的しつけ

フェレットのしつけが書いたゲージツ的なしつけ術の数々。メール→fererere25@gmail.com

幼児の記憶を書く

書くことがないなどと思っていたのだけど、書けばいいんだ。幼い頃のことを。自分の幼児だった時を想わない詩人はいないと、『人間の建設』という本の中に書いてあった。ぼくは詩人じゃないから、幼児のことは特に思い出さなかったけど、古い記憶はある。 い…

余剰思考のぷろろーぐ

きっと言葉にしなかったからだろう。 ぼくの疲れも、存在のくるしさみたいなのも。 たとえば「いちごドア未満」という言葉をつくって、世界に放出したら。 言葉は形を求めるかもしれない。 宇宙の果てから流れついた、さみしい物体エックスみたいに。 それは…

生活の途上で、

ぼくらは途方に暮れながらも、とぼとぼ歩きで何処かを目指してる。いまだかつてないくらいの苦しみを今まさに更新し続ける生活の途上で。 忘れてしまいたい悩みも、投げ捨ててしまいたい苦しみも、もうこれ以上浸っていたくない嘆きも。 何もかもすべてがぼ…

自分を守るための教条主義入門

ダメだと言われるのが怖い、という人がいる。自分のやったことひとつでもダメだと言われると、人格を否定された気になってしまってナーバスになったりパニックになったりする人だ。 そういった人々に対して周囲の人間は「考えすぎだよ」とか「気にしないで」…

まじめな僕と生きづらいあなたのために

人と関わるとき、まじめではたぶん、好かれない。かなしいけど、ほとんどの人からまじめな人は敬遠されちゃう。簡単に、ユーモアを交えて、知らなかった世界をみせてくれたり、価値観を転換してくれる人、そして自分の無力さを感じさせないような人がモテる…

言葉の外へ

自分の本体を言葉だと思ってしまうときがある。言葉で捉えられる自分が自分なのだ、という感じだ。こういう名前で、こういう特徴があって、こういう職業で...。でも、それはあくまで言葉であって、自分ではない。 言葉にしてしまうと、自分というものはいく…

秩序が崩壊していく!?ひまわりとたいようについて

ひまわりが太陽に似ている。 この世界には宇宙というのがあり、ぼくらがいる地球というのもそのなかに浮かんでる星と呼ばれる物質の集合体のひとつ、ということになっている。ぼくらが昔そうやって分類した。 太陽もまた宇宙をただよう星のひとつらしい。そ…

いつだって幸福

たまごの形をした鈍色の鉄球は太陽を反射してオレンジ色の光を四方八方に振りまいていた。ぼくはそれを見て戦争の二文字を思い出す。ぼくが生まれたときから、戦争といったら第二次世界大戦のことで、それは戦国時代に、「先の大戦」という言葉が応仁の乱を…

日記をはじめたから、『ゲバラ日記』を読んで、日記について考えてみた

昨日から『ケーカク的しつけ』というタイトルで日記をつけはじめました。https://fererere25.hatenadiary.jp 目標は、毎日つづけること。そしていずれ書く長い文章、小説、詩、エッセイを書く土壌をつくること。ぼくは将来、歌手になるつもりでいます。 『ゲ…

人生オシャカサマ

不器用なのは罪かもしれないけれど、不器用にしか生きられない人もいる。わたしみたいにね。怒っている女の子につい「怒ってるの...?」なんて伏し目がちに聞いて、それがきっかけで(それ以前にも彼女のなかには色々な感情があったのだろうが)ラインの返信が…

喋ることすべてが物語になってしまう人へ

田中小実昌が『寝台の穴』という短編に書いている意味を借りて言うなら、ぼくの書くことやはなすことはぜんぶ物語に他ならない。ぼくだけじゃない。あらゆる人がはなすことや書くことはほとんどが物語だ。 ぼくの誕生日について、母が話したことは物語だけど…

わかんないね

耳にできた大きな腫れものを右手でいじくりまわしていると、赤い汁と一緒にプチッと音を立てて、正確には音を立てるような勢いでつぶれた。昨日は帰り道でカエルを踏んだ。幸いにして彼は死ななかったけど、あの出来事は彼の寿命を大幅に縮めたんだろうなぁ…

小島信夫の二十二歳、梶井基次郎の二十三歳。

私たちはたとえば、カフカの日記を読んでおもしろいと思うのだが、その日記を書いたときのカフカは二十代前半だったりする。宮沢賢治の享年は三十七歳で、満二十七歳で出版した『春と修羅」を、その後に生まれた者たちは七十年八十年の生涯を通じて読んだり…

ゆれる時間と文章

「とにかく俺は若造で、物を知れば知るほど知らないことにぶつかる」 ベッドで横になりながら呟いてみた。対象のいない言葉は空疎だがそれでも空気を震わせてちゃんと音になる。 青と白のチェック柄のパジャマを着て、十四時三十分。自分以外の世界はいわゆ…

夏がふたつ

「わかって欲しいって気持ちが強くて、それであのこのことが嫌いになって」 おれはタコのジョーを殴りながら聞いていた。リビングには壊れた自転車と、植木鉢と、電灯があって、電灯は灯りがつかないまま上空に放置されていたので部屋は真っ暗ななか、女が喋…

たったの三日もあれば世界は変わるけど、世界が変わったことにはだれひとり気づかない

2020 7/6 朝起きると、8:00くらいだったのを覚えている。昨日はたくさん歩き、たくさん食べてから催眠誘導を聞いて、解催眠を聞かずにそのまま寝ついたのでずいぶんと深く眠ることができた。睡眠時間は少ないもののすっきりと目覚めることができて、僕はど…

大きな文字で書こう。「しちがつようかはやすみのひ」

何を書くべきかはわからない。べき、なんてものはない。「そもそも書くという行為自体が必要のないことなんだから。」そう言いながらぼくはベッドから身体を持ち上げている。 きみはもしかすると、「必要とかそういうことじゃないでしょ、書くってことは...…

水星は、みかづき町に擬態する

2020 6/29 何時に目が覚めたか覚えていない。昨日は眠れなくて、4:30ごろに寝ついたように記憶している。 二限の後半にレッスンがあるので、9:00には駅に行かなくてはいけない。7:30に起きようとして、7:45に起きる。朝の15分は大きい。この大きいって言葉は…

共感と暴力と、小説の会話

「なんで川?」 「海だとちょっとかっこよすぎるでしょ。かっこよすぎて、かっこわるすぎでしょ」 「どっちにしても水なんだ」 「いや、そういうわけでも」 という会話が出てきて、うまい。というか、しっかりしている。最近、若い人同士の会話を多用する小…

自己カウンセリング症例①:どうしていいかわからず不安

「自己カウンセリングというのをやってみようと思う。」 「うん。そうなんだ。」 「だれも聞いてくれないなら、自分でやるしかない。」 「そうだね。聞いてくれないの?」 「そう。だれも聞いてくれない。」 「そうなんだ。しんどいね。」 「うん。だから、…

文字におぼれて、間違いをおそれる。

頭の中に文字が生まれていく。無限に文字が生まれて、頭の中で誰かが音読している。だからぼくは思考が音声として流れていく。音声言語タイプと言うらしい。 生まれた文字は時間の流れの中で次々と流れていき、消えていく。 「ゆく川の流れは絶えずして、し…

文章の中を満たす「私」の濃度。

濃度の濃いものは身体にこたえる。 塩も醤油もかけすぎるとダメだし、味噌は濃度が濃すぎると溶けない。 料理たとえをしてしまったけど、文章もまた料理と同じように複数の素材や味から構成されているはずで、その中でも「わたし」の濃度が濃すぎると、面白…

読み終わりに日の暮れる

小説を読むと、死というのを意識する。いま、これを読んでいるこの瞬間にも次々と時間が経過して、死に近づいている、感じがする。 それはたぶん、読み終わりを意識しているからだろう。読み終わるまで何ページというのが、左手に乗っかっている本の厚みでわ…

いまここじゃない世界に触れるとき、いまここにいるぼくはどこへ行くんだろう。

小説を読むときの、僕とはいったい誰なんだろう。小説を読むとき、とても心細くなる。これはどうしてだろうか。お芝居を見るときや、はじめての音楽を聴く時も同じような気持ちになるけど、小説の場合はひとしおだ。心許ないような気持ち。 小説の主人公にな…

「文語」と「口語」の違いについて1時間くらいかけて考えてみた。

文語と口語の違いがわからない。たぶんこのブログは文語で書かれているはずだ。そうだと思う。「〜である、〜だ、口調が文語です。」と遠い昔に習った気がするからきっとそうだ。 最初の文の「わからない」を「わかんない」としてしまえばこれは口語だろうと…

話が面白い人の書くものって面白いよね。

語り口にパッションの宿っている人は書くものにも宿っていく。 語り口が面白い人は、そのまま本を出せる、逆に、語り口のつまらない人は本なんて書けないと、どこかで編集者が言っていたのを聞いた。 聞いたんだと思う。自分で思い込んだのかもしれないが、…

人にできるだけ期待をしてもらおう!

期待はできるだけしてもらった方がいい。 なぜならその方が見ている人にとって面白いからだ。見ている人が面白ければ、自分にもまたメリットが来る。 今日はこの、「期待」について考えてみようと思う。 期待をかけさせる、期待させる、というのは相手を可能…

虫みたいな人間は退屈なだけだ。

www.youtube.com 言葉を書き続けないと、自分が自分でなくなってしまう気がする。なんとなく、危機感に駆られて、危機感だけに駆られてこれを書いている。 こういう風にしたら長い文章が書けるとか、詩が書けるとか、音楽が書けるとか、そういうのはわからな…

曽我部恵一を中心に、志磨遼平や椎名林檎の人間じゃない感じについて書いた記事

www.youtube.com 数ヶ月前に発売されたサニーデイ・サービスの新譜『いいね!』を久しぶりに通して聞いてみた。 サニーデイ・サービスのフロントマン「曽我部恵一」は毎年のように二十曲入りのフルアルバムをリリースして毎年歌も演奏も販売戦略も良くなって…

分けて、決めて、配置することーー永井 希 著『積読こそ完全な読書術である』を読んで。

www.google.co.jp 永田希著『積読こそ完全な読書術である』を読んだ。 僕は一昨日、これを読みながら寝ずに本の配置をしなおした。 とても面白かった。簡単に言えば、現代社会の情報過多への抵抗の仕方について書かれた本だ。 現代人は、あらゆるメディアで…