ゲージュツ的しつけ

フェレットのしつけが書いたゲージツ的なしつけ術の数々。メール→fererere25@gmail.com

テレビみて一緒に笑いたい家族計画でした

テレビでは人を殺したニュースが流れていて「よく簡単に人を殺せるよね」なんて言った父親が次の瞬間には岩盤浴の広告を見て少しだけ笑いを噴き出したりしていて、人が死んだことを嘆いた三秒後に笑う感覚が一般的なんだろーか、と思い、じゃあいつもぼくは…

変な味

路地裏では雑居ビルの室外機がいっせいに動いているために、ゴウゴウとすごい音がする。彼はタバコを咥えながら、室外機の吐き出すなま暖かい空気のなかにいた。ここの空気のほうがタバコの煙より健康に悪そうだ。 彼は朝方が好きだった。深夜ではない。夜が…

「書けてしまう人」である村上春樹の文章のつくり方。『納屋を焼く』を読んで。

彼女とは知り合いの結婚パーティーで顔を合わせ、仲良くなった。三年前のことだ。僕と彼女はひとまわり近く歳が離れていた。彼女は二十歳で、僕は三十一歳だった。でもそれはべつにたいした問題ではなかった。僕はちょうどその頃頭を悩まさなければならない…

快楽から見放された男たち

俺のライフワークとするテーマは「恋愛」「快感」「システム」「欲望」「物語」「精神病」の六つある。そこに付随して、戦争やセックスやコミュニケーションや宗教の問題がある。そして表現法法として、音楽や小説がある。 俺は快楽を得たい。そのために制度…

このブログを読んでる人は死なないで欲しい

このまま死んでもいいくらい幸せな夜も、死にたいと思った夜も、明けてしまえば次の日があって、生活は続いていく。そう簡単には死ねない。 その事実がぼくを救ってる。死ぬのは良くないよ。どうして良くないかなんて、誰も知らないけど。 今日死んでもいい…

書けないぼくは、文章のワークフローを作ろうと思う。(書くためのおすすめ文献・ブログ・ツール)

( ※おすすめ文献などは下のほうにあるので、そこが知りたい人はスクロールしてみてください。) 最近、文章を書くためのワークフローを構築している。スローガンは「読み方から書き方へ」だ。 ワークフローとは何かというと、読書をして得た知識を組み合わせ…

社会の役に立てない

電車のなかで、神さま、ぜんぶあなたのおかげです、って詩を聞いた。https://youtu.be/mBeNpz0nMPs 僕はその詩をすごくいいと思った。 電車に乗るぼくたちは、絶対的に孤独である。何百人と集まって、一つの電車に閉じ込められて、誰とでも近くにいるのに、…

現代的な筆の取り方のススメ

無理やりからだを起こして、午前10時のぼくはデカダンスにもなれないままでいる。お腹がすくけど、何か書けそうな気がして、現代的に筆をとりました。ぼくはとても現代的だから、スマホでこれを書いてる。タバコの匂いもドラッグもトリップもない午前の世界…

わたしのかわいい地獄や苦しみをメンヘラなんて言葉に回収しないでほしい

大丈夫だよそんなに心配しなくて。この世界はもっときっと優しいよ。 電車のなかで赤ちゃんが泣いてハラハラする親を存在させてるせかいの事実が遠回りでぼくを大きく傷つけてるんだけどそれは、 結局のところ自分の苦しみを人に投影しているだけで、誰かを…

大丈夫、きっとうまくいくよの日記

「それはあなたが不安障害だからです。」 と言われた。わたしは「どうしてこんなに苦しいんでしょう?」と聞いたんだった。 そうか、わたしは不安障害だから苦しいのか。と、納得する。わたしは答えを求めていた。問い続けることに疲れていたから。 精神科の…

ゲージュツの稼ぎ方教えます

音楽はなかなか仕事にならない。なぜかと言うと祭りだから。文化祭のバンドステージとかあったでしょ。あれ、絶対にプロと比べて全然下手なのにめっちゃ盛り上がる。お祭りだからです。というか、音楽は本来お祭りと共にあったのです。共同体の内部で行われ…

幼児の記憶を書く

書くことがないなどと思っていたのだけど、書けばいいんだ。幼い頃のことを。自分の幼児だった時を想わない詩人はいないと、『人間の建設』という本の中に書いてあった。ぼくは詩人じゃないから、幼児のことは特に思い出さなかったけど、古い記憶はある。 い…

余剰思考のぷろろーぐ

きっと言葉にしなかったからだろう。 ぼくの疲れも、存在のくるしさみたいなのも。 たとえば「いちごドア未満」という言葉をつくって、世界に放出したら。 言葉は形を求めるかもしれない。 宇宙の果てから流れついた、さみしい物体エックスみたいに。 それは…

生活の途上で、

ぼくらは途方に暮れながらも、とぼとぼ歩きで何処かを目指してる。いまだかつてないくらいの苦しみを今まさに更新し続ける生活の途上で。 忘れてしまいたい悩みも、投げ捨ててしまいたい苦しみも、もうこれ以上浸っていたくない嘆きも。 何もかもすべてがぼ…

自分を守るための教条主義入門

ダメだと言われるのが怖い、という人がいる。自分のやったことひとつでもダメだと言われると、人格を否定された気になってしまってナーバスになったりパニックになったりする人だ。 そういった人々に対して周囲の人間は「考えすぎだよ」とか「気にしないで」…

まじめな僕と生きづらいあなたのために

人と関わるとき、まじめではたぶん、好かれない。かなしいけど、ほとんどの人からまじめな人は敬遠されちゃう。簡単に、ユーモアを交えて、知らなかった世界をみせてくれたり、価値観を転換してくれる人、そして自分の無力さを感じさせないような人がモテる…

言葉の外へ

自分の本体を言葉だと思ってしまうときがある。言葉で捉えられる自分が自分なのだ、という感じだ。こういう名前で、こういう特徴があって、こういう職業で...。でも、それはあくまで言葉であって、自分ではない。 言葉にしてしまうと、自分というものはいく…

秩序が崩壊していく!?ひまわりとたいようについて

ひまわりが太陽に似ている。 この世界には宇宙というのがあり、ぼくらがいる地球というのもそのなかに浮かんでる星と呼ばれる物質の集合体のひとつ、ということになっている。ぼくらが昔そうやって分類した。 太陽もまた宇宙をただよう星のひとつらしい。そ…

いつだって幸福

たまごの形をした鈍色の鉄球は太陽を反射してオレンジ色の光を四方八方に振りまいていた。ぼくはそれを見て戦争の二文字を思い出す。ぼくが生まれたときから、戦争といったら第二次世界大戦のことで、それは戦国時代に、「先の大戦」という言葉が応仁の乱を…

日記をはじめたから、『ゲバラ日記』を読んで、日記について考えてみた

昨日から『ケーカク的しつけ』というタイトルで日記をつけはじめました。https://fererere25.hatenadiary.jp 目標は、毎日つづけること。そしていずれ書く長い文章、小説、詩、エッセイを書く土壌をつくること。ぼくは将来、歌手になるつもりでいます。 『ゲ…

人生オシャカサマ

不器用なのは罪かもしれないけれど、不器用にしか生きられない人もいる。わたしみたいにね。怒っている女の子につい「怒ってるの...?」なんて伏し目がちに聞いて、それがきっかけで(それ以前にも彼女のなかには色々な感情があったのだろうが)ラインの返信が…

喋ることすべてが物語になってしまう人へ

田中小実昌が『寝台の穴』という短編に書いている意味を借りて言うなら、ぼくの書くことやはなすことはぜんぶ物語に他ならない。ぼくだけじゃない。あらゆる人がはなすことや書くことはほとんどが物語だ。 ぼくの誕生日について、母が話したことは物語だけど…

わかんないね

耳にできた大きな腫れものを右手でいじくりまわしていると、赤い汁と一緒にプチッと音を立てて、正確には音を立てるような勢いでつぶれた。昨日は帰り道でカエルを踏んだ。幸いにして彼は死ななかったけど、あの出来事は彼の寿命を大幅に縮めたんだろうなぁ…

小島信夫の二十二歳、梶井基次郎の二十三歳。保坂和志『小説の誕生』を読んで。

私たちはたとえば、カフカの日記を読んでおもしろいと思うのだが、その日記を書いたときのカフカは二十代前半だったりする。宮沢賢治の享年は三十七歳で、満二十七歳で出版した『春と修羅」を、その後に生まれた者たちは七十年八十年の生涯を通じて読んだり…

ゆれる時間と文章

「とにかく俺は若造で、物を知れば知るほど知らないことにぶつかる」 ベッドで横になりながら呟いてみた。対象のいない言葉は空疎だがそれでも空気を震わせてちゃんと音になる。 青と白のチェック柄のパジャマを着て、十四時三十分。自分以外の世界はいわゆ…

夏がふたつ

「わかって欲しいって気持ちが強くて、それであのこのことが嫌いになって」 おれはタコのジョーを殴りながら聞いていた。リビングには壊れた自転車と、植木鉢と、電灯があって、電灯は灯りがつかないまま上空に放置されていたので部屋は真っ暗ななか、女が喋…

たったの三日もあれば世界は変わるけど、世界が変わったことにはだれひとり気づかない

2020 7/6 朝起きると、8:00くらいだったのを覚えている。昨日はたくさん歩き、たくさん食べてから催眠誘導を聞いて、解催眠を聞かずにそのまま寝ついたのでずいぶんと深く眠ることができた。睡眠時間は少ないもののすっきりと目覚めることができて、僕はど…

大きな文字で書こう。「しちがつようかはやすみのひ」

何を書くべきかはわからない。べき、なんてものはない。「そもそも書くという行為自体が必要のないことなんだから。」そう言いながらぼくはベッドから身体を持ち上げている。 きみはもしかすると、「必要とかそういうことじゃないでしょ、書くってことは...…

水星は、みかづき町に擬態する

2020 6/29 何時に目が覚めたか覚えていない。昨日は眠れなくて、4:30ごろに寝ついたように記憶している。 二限の後半にレッスンがあるので、9:00には駅に行かなくてはいけない。7:30に起きようとして、7:45に起きる。朝の15分は大きい。この大きいって言葉は…

共感と暴力と、小説の会話 保坂和志『小説の自由』を読んで。

「なんで川?」 「海だとちょっとかっこよすぎるでしょ。かっこよすぎて、かっこわるすぎでしょ」 「どっちにしても水なんだ」 「いや、そういうわけでも」 という会話が出てきて、うまい。というか、しっかりしている。最近、若い人同士の会話を多用する小…