ゲージュツ的しつけ

フェレットのしつけが書いたゲージツ的なしつけ術の数々。メール→fererere25@gmail.com

書けないぼくは、文章のワークフローを作ろうと思う。(書くためのおすすめ文献・ブログ・ツール)

( ※おすすめ文献などは下のほうにあるので、そこが知りたい人はスクロールしてみてください。)

 最近、文章を書くためのワークフローを構築している。スローガンは「読み方から書き方へ」だ。

 ワークフローとは何かというと、読書をして得た知識を組み合わせたり、ときにはまっさらな状態からひとつの文章を作り上げるためのシステムのことだ。

 自分の書きたいことを見つけて整理し、ひとつの原稿にしてどこかに投稿する。この一連のサイクルのことをワークフローと呼んでる。作り方を意識しないと、文章のクオリティ高めたりを安定させたりできない。

 ぼくは文章の書き方をよく知らない。小学生の時に児童文学にハマって、はじめて自分で物語のようなものを書いた。そのときに「小説の書き方」みたいな本を読んで、プロットというものがあることを知ったんだけど、ぼくはなぜかプロットを作ることができなかった。結局最初からずらーっと書いたのだけど、しんどいし文章はめちゃくちゃになるし、大変な作業だったことを覚えている。推敲もろくにしないで賞に応募した。一次予選で落ちたらしいと、後で知った。

 これが僕のワークフローとの出会いだった。挫折から始まったのだ。プロットを作れず、推敲ができない。つまり、物語が構築できない。しばらく経って、それは文章に限った話じゃないことを知ることになる。ぼくは予定を立てられず、反省のできない子供だった。約束もなかなか覚えていられなかったし、それで友達を傷つけたこともある。自分が傷ついたこともある。小学四年生のとき精神科に連れて行かれて、発達障害だと診断された。

 中学校に行ってからは、プロットを書かず推敲もしない特攻隊スタイルで国語の授業を乗り切った。幸い文量を書くことだけはできたので、成績は良かったのだけど、長い文章を書く課題になると途端に書けなくなり、提出しなかったこともある。いや、提出できなかったのだ。書けなかったから。

 大学に入りブログを始めてから、いくつか小説のようなものを書いてみる試みはしたけど、途中でどうやって進めたらいいか全く分からなくなってしまい、放り出して終わりにしてしまうことがほとんどだった。結局、特攻隊スタイルでは、原稿用紙3〜5枚分で限界が来る。

 その限界を越えるためには、敬遠していたプロット作成と推敲をやってみなきゃいけない。ぼくは、自分の書けなさを認めたくなかった。でも結局、書けてない。書けてない...。と悩んで三ヶ月くらいブログもほとんど更新しなくなった。苦しみのなかにいたのだ。何かを書こうと思う人間は絶対に苦しむし、自分や、書いたものを否定してしまう。どうしてこんなにできないんだろうと。それなのに書き続ける、急かされるように、掻き立てられるように。

 ぼくたちはそういう、不思議でかなしい生き物なのだ。

 苦しみを減らしたい。僕はこの三ヶ月間、精神病と仏教の本を読んでいた。無意識のうちに苦しみから逃れようとしていたのだろう。ゴータマ・ブッダによれば、この世のものごとは全て何かの集合によって起こってる。ぼくの体だって細胞の、原子の、素粒子の集合体だ。それらは刻一刻変化し続ける。だから、統合された、たったひとつの自分なんて存在しない。この世のなかに永遠不滅のものはない。これがみんな大好きな、無常ということだ。

 だから自分が書けないとかそんなことに執着して苦しんでもしょうがないのだ。理屈はわかる。でも、ぼくはそれでも書きたいし、執着は捨てられなかった。簡単には悟れない。なら、たとえ満たされないと分かっていても、自分の苦しみを減らしていかなきゃいけない。上手に、ではなくまずはできる限り苦しまないで書けるようになろうと思ったのだ。幸運なことに、そのための探究は意外とたのしい。

 だから、苦しまないためにワークフローを構築したい。最初に、スローガンは「読み方から書き方へ」だと書いたけど、もうひとつあった。「苦しまないで書く」。そのためのシステム構築だ。

 いま参考にしているのは、読書猿(https://mobile.twitter.com/kurubushi_rm)さんのブログ。このひとのブログに、『書くための道具箱』というカテゴリがあって、そこには執筆のための方法論がいくつも載っている。そのひとつが「フレームド・ノンストップ・ライティング」だ。〈書くべきこと〉と〈書けること〉を先に吐き出して、それをフレームにあとは書けるだけ暴れ書くというやり方だ。

 詳しくはブログの記事を参考にしてください。この記事に限らず、ブログ全体が執筆に悩んでいる多くのひとの助けになるはずです。https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-783.html

 さらに参考にしているのが千葉雅也氏の『メイキング・オブ・勉強の哲学』(https://www.amazon.co.jp/メイキング・オブ・勉強の哲学-千葉-雅也/dp/4163907874)だ。

 哲学者千葉雅也氏によるビジネス書のような一般書のような思想書、方法論の名著『勉強の哲学』を書いたときのワークフローがどうなっていたかを一から説明してくれている本だ。

 こういう「メタ出版」的な本ってあまりないから最初は面白いなーくらいで読んでいて、あまりピンときてはいなかったのだけど、作り方を意識しているいま読むと参考にできる部分が多い。というかほとんどそのままパクれる。

 ぼくはそもそも文章の書き方を知らないので、世に出る文章がどういうプロセスを経て出来上がってるのかということも、当然知らなかった。この本はそこから書いてあって魅力的だ。

 千葉雅也氏はアイデア出し→ドラフト(下書き)→推敲というプロセスで執筆をしているらしい。

 彼はその過程ごとに明確にツールを使い分けていて、なかでも「workflowy」(https://workflowy.com)というアウトライナーを非常に重要視するようになったらしい。(スマホのアプリで無料で使えるのでぜひ試してみてほしい。)

 アウトラインというと、僕が挫折したプロット作成のように、ガチガチに型を決めて逸れないように書くためのツールだ、という認識があったのだけど、実際に使ってみるとそんなことはなく、むしろアウトライナーがあるからこそ自由に書ける範囲が大きく広がった。

 『アウトライナー実践入門』『書くための名前のない技術 case3 千葉雅也さん』https://www.amazon.co.jp/書くための名前のない技術-case-3-千葉雅也さん-Tak-ebook/dp/B084D688J1)の二冊を読めば、具体的にどうアウトライナーを執筆につなげていく道筋が見えるはずだ。『メイキング・オブ・勉強の哲学』と合わせておすすめしたい。

 これらを参考に、とりあえず書く、を突破するためのワークフローを構築していきたいと思っている。いくつか試してみて、納得がいったり、効果があると思った方法はブログに書いていこうと思います。長いこと読んでくれてありがとう。おやすみなさい。

 

p.s
アウトライナー座談会』の第二回が非常に実践的で分かりやすかったので追加しておきます。(https://ji-sedai.jp/series/outliner/02.html)執筆に困ってる人や方法論を探してる人はぜひ読んでみてね。