ゲージュツ的しつけ

フェレットのしつけが書いたゲージツ的なしつけ術の数々。メール→fererere25@gmail.com

生活の途上で、

 ぼくらは途方に暮れながらも、とぼとぼ歩きで何処かを目指してる。いまだかつてないくらいの苦しみを今まさに更新し続ける生活の途上で。

 忘れてしまいたい悩みも、投げ捨ててしまいたい苦しみも、もうこれ以上浸っていたくない嘆きも。

 何もかもすべてがぼくの生命で、呼吸で、心臓で、肺で、腕で、脚で、終わらないぼくの呼吸で。

 彼女の呼吸が終わったとき、ぼくの生活はまだ途中、真っ暗闇のなかをたゆたうあの娘、ひとりぼっちのあの娘、哀しいね。死が美しいなんてウソだよ。

 真っ白な絶望が静かに降りてくる。夜は自己嫌悪で忙しいから、他人の生命を願う。生活を願います。結局、

  ぼくらは目を閉ざした。その目で誰かの目を見て命乞いをした。真っ暗闇のなか、瞬きをするとき彼女は生きていた。呼吸をした。真っ白な部屋のなか、紛れもないぼくらの生活のさなか。

 ただ歩き続ける先に何があるのだろうか。壁。途方に暮れながらも生活が続く、眠れないぼくにだって朝はくるということが、いつかきっと救いになる。