ゲージュツ的しつけ

フェレットのしつけが書いたゲージツ的なしつけ術の数々。メール→fererere25@gmail.com

「文語」と「口語」の違いについて1時間くらいかけて考えてみた。

 文語と口語の違いがわからない。たぶんこのブログは文語で書かれているはずだ。そうだと思う。「〜である、〜だ、口調が文語です。」と遠い昔に習った気がするからきっとそうだ。

 最初の文の「わからない」を「わかんない」としてしまえばこれは口語だろうと思う。口語とはいわゆる話し言葉のことらしい。話し言葉とは、話すときの言葉の使い方とか、雰囲気とかのことだろう。「口語とか文語とかわかんない」と言ってしまえばこれは話すときの雰囲気がするのできっと口語なのだろうと思う。

 国語の授業を受けていたはずなんだけど、僕の国語力とはこの程度だったらしい。凹むのも早々にとりあえず、わからないのだから「文語」と「口語」を自分の中で定義しなくてはいけない。ひとまず「文語」を、〜である、〜だ。を使うやつ。と決めつけてしまって、それ以外を「口語」ということにしてしまおう。

 口語=話し言葉と一口に言ってもいくつか種類があると思った。若い女性と初老の男性では言い方も違うはずだから、これを全て口語として括ってしまうのはちょっと乱暴じゃないかなと思う。ギャルとおじさんでは同じ口語でも使い方が違う。

 「ねぇキミ、ピカチュウとは一体なんだ?」「ピカチュウがわからないのだが...」と言えばおじさんで、「ねぇ〇〇、ピカチュウってなに?」「ピカチュウがわかんないんだけど」(〇〇にはお好みの固有名詞を入れてください。)と言えば少しギャルっぽくなる気がする。おじさん観やギャル観が少しずれてるかもしれないけど、大事なのは違いがあるということだ。

 これら個別の話し言葉は「おじさん語」や「ギャル語」であって「口語」ではない。だからきっと「口語」はたくさんの種類があるものを括ったひとつの入れ物だということだ。その場合、比較対象としてかっちりと決まった体系というものがあるはずだ。

 たくさんの種類があるものを括って一つの「口語」というカテゴリにしているのだから、きっと「口語」とは「口語ではない何か」以外のものだと定義されるはずだからだ。

 この「口語ではない何か」「かっちりと決まった体系」というのが「文語」ということになる。

 だから、口語と文語がわからない僕は、文語だけわかればいいことになった。文語以外は口語。上の定義に従えばこれでいいことになる。間違っているかもしれないけどそれはそのときあらたに勉強をすれば良い。

 ここまできてようやく僕は「文語」をグーグルで調べることになる。

【文語】

 1.文章だけに用いる特別の言語。平安時代の文法を基礎として発達した。

2.文字で書かれた言語。書き言葉。

 この「1」の定義はわかりやすい。「文語」とは「特別な」言語である。ということだ。ありがたい。「文語」と比較して「口語」を定義する根拠ができたから。さらに、「文語」は平安時代をルーツとしているらしいこともわかった。

 しかし「2」には困った。だって、書いている言葉は全て「文語」ということになってしまうからだ。「書き言葉」というあらたな概念も登場している。この書き方だと、「書き言葉」とは「書かれたすべての言葉」を意味するように受け取れるから、「書かれた話し言葉」はつまり「文語」なのだろうか。「話し言葉」は音声の中にしか存在しない。「2」だけを考えるならそう言ってしまえる気がするけど、これはまず間違いなく詭弁の類に思える。

 しかしこの「書き言葉」=「書かれた言葉」という定義は少し納得するところもあって、それは講演やラジオの文字起こしを読んだときに感じる物足りなさがここに説明されている気がするからだ。音声であれば「わかる」話し言葉も、文字として見ると「わからない」とか、「つまらない」となってしまう。

 やっぱり「書かれた話し言葉」は「書き言葉」の一種だということになるのだろうか。であれば、口語という括りはここに来て「書かれた話し言葉」として定義できることになる。

 ここまでの理解をまとめれば、文章と音声の間に「書き言葉」⇆「話し言葉」という対立が存在する。これは「書かれた言葉」⇆「話された言葉」の対立とも言い換えられる。

 この「書き言葉=書かれた言葉」をさらに分けていくと「口語」と「文語」に分かれる。「口語」とは「書かれた話し言葉」のことであり、「話し言葉の記述の仕方」ということになる。「文語」とは、「1」の定義どおり、文章においてのみ現れる、特別な記述の仕方ということだろう。

 「口語」で検索してみる。

【口語】

1.日常の談話などに用いられる言葉遣い。話し言葉。口頭語。音声言語。

2.明治以降の話し言葉と、それをもとにした書き言葉とを合わせていう。

 ということになっている。

 「口語とは書かれた話し言葉である」と、「2」に明確に書かれている。助かった。

 口語とはつまり「話し言葉」を基にした「書き言葉」なのだ。明治時代の人は「書き言葉」だけでは満足できなくなったのだろうか。なんらかの理由で「話し言葉」を文章として扱う必要があったから、明治時代にこの記述法が生まれたのだろうと推測した。「言文一致運動」とかいう言葉を聞いたことがある。きっとここに関わってくるんだと思う。

 とにかく、「文語」、「口語」のカテゴリごとの定義ができた。でもあんまりよくわかってない。少しわかった。これ以上分かるためには、特別な言語である文語のことを知らなくてはいけない。すると、平安時代の勉強をしなくてはいけなくなる。困ってしまった。

 でも、わかるための道筋は見えてきた。これは僕の勉強ノートみたいなものだ。口語を使えるようになりたい。面白い話を書きたいし、面白く話したいなあ。きっとできるだろうと思ってる。今日も見てくれてありがとうございます。