Ⅰ. 海に続く道はコンクリートで整備され、シンボルマークのようにヤシの木が整然と並んでいる。整えられてしまったな、と思う。 バスの中に人は少ない。後方の、二人がけの席の窓際で頬杖をつきながらやけに晴れた空をにらんでいた。光が目に眩しい。 僕は手…
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